ころころさんの形状についてご質問がございました。
おはようございます。
さこ整骨院です。
今回、何故コロコロさんはこの形状なのかというご質問がございました。
ご質問をして下さったN先生ありがとうございます。
私も患者さんから全く同じ質問がありました。
ゴルフボールでいいのではないか?
テニスボールでいいじゃない?
という質問です。
患者さんには複雑にお答えするとかえって混乱するので簡単にお答えしております。
簡単にお答えすると、
コロコロさんの形状が足の形状だから。
になります。
つまりコロコロさんの形状でないと子供から身体の弱った高齢者まで幅広い人に対して足裏のバランストレーニングができないのです。
今回は患者さんに対して実際にコロコロさんとゴルフボールとの違いの説明をした話を記載します。
今回はコロコロさんの形状=足の形状の話は割合します。
何故ならそれだけで膨大な情報だからです。
しかし、コロコロさんとゴルフボールとの違いを説明する事でコロコロさんへの理解は深まります。
ではご説明します。
例えば、ゴルフボールを足裏で転がすとします。
するとどうでしょう?
足裏とゴルフボールは接地していますが、接地していない場所は地面から浮いています。
当然です。
それでは全くダメなのです。
接地していない場所が少ないからバランス感覚トレーニングになるのではないかと思うかもしれませんが、それでは全くバランストレーニングになっておりません。
現に足裏でゴルフボールを転がすと、
不規則にゴルフボールが動き始めます。
それはゴルフボールの表層がディンプル構造になっているからです。
この不規則な動きは人間はそれを極端に嫌がります。
しかも無意識にです。
特に足裏は非常に嫌がります(ちゃんと理由があります)
なのでどうするかというと
不規則に動くゴルフボールを無意識に踏みつけて不規則に動く動きを制御しようとします。
そしてさらにその不規則に動くゴルフボールを制御する為に無意識にゴルフボールを転がすスピードが速くなります。
そして疲れてくると無意識に土踏まずのエリアだけを転がしています。
これはバランス感覚のトレーニングといえるのでしょうか?
厳しい言い方でいうとただただ自分勝手にゴルフボールを転がしているに過ぎません。
いわゆる一方的な動きなのです。
これではバランストレーニングでもなんでもないのです。
バランスの定義とは自分と相手との調和や均衡がとれた状態なのです。
今回でいうと自分は足裏であり、相手とは足裏を刺激するものですよね。
一方的な動きにならない様に、コロコロさんはあのような形状をしているのです。
つまり足裏に対して足裏の事を大事にしてくれる刺激物でないとこのバランスは調和できないのです。
そして転がす人間もコロコロさんの事をしっかりと気にかけて転がす事でこのバランスが調和、均衡してくるのです。
なので、患者さんに脚軸トレーニングを指導するときには
コロコロさんに対して踏みつけるのではなく
体重をのせる。
足裏にある軸に沿って
正しく、ゆっくりに転がす。
コロコロさんからの刺激を感じるように。
と指導しております。
指導ポイントはこれだけなのです。
そして、コロコロさんを転がすと理解できます。
なので患者さんにはまずは右足でコロコロさんを転がしてもらい、転がした直後の感覚を確認してもらいます。
コロコロさんを転がした後、立ってもらう。そして歩いてもらう。
そうすると転がしてある右足と
転がしていない左足との差がでてきます。
この差の違いを施術者である立場の人間が説明してあげると患者さんは納得してもらえます。
どう説明するかというと、
このコロコロさんで転がした直後の足裏の感覚こそが
足裏で体重を支える、そして指先まで体重移動をしている感覚ですよとお伝えしております。
その言葉で患者さんは納得してくれるのです。
改めてN先生、ご質問下さりありがとうございます。
セミナーではもっとコロコロさんの説明や奥深い所をお伝えする予定です(足の形状の所も説明致します)